総勘定元帳について
振替伝票や仕訳帳へ記入したあと、総勘定元帳という帳簿へ勘定科目別に転記していきます。手書きで帳簿を作成している場合は、一日が終わった時に総勘定元帳へ転記するのが望ましいです。会計ソフトを使用している人は、多くの場合、仕訳と同時に自動的に転記してくれるので、この作業を意識することはありません。総勘定元帳は、「現金」「普通預金」「」売上」など、各勘定科目ごとに作成するもので、これを作成することで、たとえば現金が事業でいくら増えていき、いくら減っていったのかという履歴が確認できます。これを見ればお金の流れが把握しやすくなります。下図は「現金」という勘定科目における総勘定元帳の作成例です。
まず、事業開始または事業年度開始時点における現金の残高を記入します。そして現金の出し入れがあるごとに、どのような理由でいくら入り、いくら出て行ったのかを記入していきます。すなわち一事業年度で現金がどのように動いていたのかが、これを見れば把握できます。総勘定元帳は経営状態を確認するのに非常に便利な帳簿です。
さらに「普通預金」に動きがあれば、普通預金に関する総勘定元帳を別に作成します。「売上」という勘定科目に対して、動きがあれば、これもまた別に作成します。総勘定元帳は、勘定科目別に作成していきます。
総勘定元帳は、1月ごとに集計します。まず1月単位で借方と貸方の合計を計算し、次いで、該当月にいたるまですべての月の合計を累計します。そして借方と貸方の差を差引残高に記入します。
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